子どもの教育資金、学資保険と国債どっちが現実的?


こんにちは!主夫のおとです。
現在、妻と猫との3人暮らしをしており、年内には第一子が誕生する予定です。
新しい家族を迎えるにあたり、喜びと同時に「お金の不安」が押し寄せてきました。
「子どもの教育資金ってどれくらいかかるの?」「どうやって準備すればいいの?」
主夫として家計を任されている以上、現実的かつ安心できる方法を選びたいと思いました。
今回は、教育資金の積立方法としてよくある「学資保険」と「国債(5年固定)」の比較をテーマに、最新の利率やシミュレーションを踏まえて、お話しします。
教育資金は1,000万円超?意外とかかる「子育てのゴール」
文部科学省の調査などによると、大学進学までに必要とされる教育費は、
公立で800〜1,000万円、私立では1,500万円近くになることも。
一度に用意するのは現実的ではないため、コツコツ積み立てることが重要です。
私が注目したのは、「学資保険」と「個人向け国債(5年固定)」の2つでした。
学資保険|保障つきで安心。でも柔軟性は低め


学資保険は、月々の保険料を払い続けることで、子どもの進学時に給付金を受け取れる仕組みです。
例:学資保険シミュレーション
- 月額:1万円(年間12万円)
- 支払期間:15年間
- 払込総額:180万円
- 受取総額:190〜198万円(返戻率105〜110%)
保護者が死亡・高度障害になった場合に保険料が免除されるなどの保障がありますが、途中解約は元本割れのリスクがあるため、資金の流動性は低めです。
国債(5年固定)|元本保証+利子で手堅く増やす方法


個人向け国債(5年固定・変動なし)は、元本保証で、安全性の高い資産運用方法です。
最新の利率(2025年6月時点)
- 年利:0.83%(税引後 約0.661%)
購入から1年間は解約できませんが、それ以降は途中換金も可能。保険機能はありませんが、積立投資としての柔軟性があります。
【実践】毎年12万円を0歳から15歳まで積み立てた場合
我が家では、毎年12万円を子どもが0歳〜15歳の16年間、個人向け国債で積み立てるとどうなるかをシミュレーションしました。
合計投資額:12万円 × 16年 = 192万円
以下は、各年の購入分が子ども18歳時点でどれだけ増えるかを試算した表です。
購入年齢 | 運用年数 | 受取額(円) |
---|---|---|
0歳 | 18年 | 133,679 |
1歳 | 17年 | 132,771 |
2歳 | 16年 | 131,864 |
3歳 | 15年 | 130,958 |
4歳 | 14年 | 130,053 |
5歳 | 13年 | 129,149 |
6歳 | 12年 | 128,246 |
7歳 | 11年 | 127,344 |
8歳 | 10年 | 126,443 |
9歳 | 9年 | 125,543 |
10歳 | 8年 | 124,644 |
11歳 | 7年 | 123,746 |
12歳 | 6年 | 122,849 |
13歳 | 5年 | 121,953 |
14歳 | 4年 | 121,058 |
15歳 | 3年 | 120,164 |
👉 総受取額(18歳時点):2,010,414円
👉 利益(利子分):約90,000円
元本保証で着実に増やしつつ、必要になれば途中換金もできる。まさに「堅実な積立」です。
学資保険と国債の比較表
比較項目 | 学資保険 | 国債(5年固定) |
---|---|---|
元本保証 | 一定条件であり | あり |
利回り | 1.0%前後(返戻率105〜110%) | 税引後0.661% |
流動性 | 低い(解約で元本割れリスク) | 1年以降なら解約可能 |
保険機能 | 死亡時の免除などがある | なし |
初心者向け度 | やや複雑(契約内容が多い) | シンプルでわかりやすい |
向いている人 | 保険も一緒に備えたい人 | 手堅く運用+自由に管理したい人 |
私の選択:教育資金は「国債+NISA」で準備
我が家では、教育資金は国債で積立しつつ、つみたてNISAを併用という形を選びました。
理由は3つあります。
- 国債は元本保証でリスクが低い
- 使いたいタイミングで換金できる柔軟性
- つみたてNISAを利用することでインフレに対応する
もちろん、銀行に預けて貯金もします。現金でお金を持っておくことは大事です。
ですが、その場合はわずかな利子しかつきません。
まずは国債に預けることで、低リスク(国はよほどのことがない限り潰れない)かつ銀行より高い金利をもらう。
その他余裕があればつみたてNISAに回し、インフレ率よりも高い投資リターンを狙います。
まとめ|「今できる現実的な選択」を重ねよう
教育資金は一朝一夕に準備できるものではありません。
だからこそ、生活を圧迫しない金額で、長く続けられる仕組みが大切です。
学資保険にもメリットはありますが、「今と未来の両方に備える」という観点では、我が家にとっては国債という選択がもっとも現実的でした。
主夫だからこそ、生活の変化に柔軟に対応しつつ、将来のための資金を着実に積み立てていきたいですね。