主夫って恥ずかしいこと?「本当は働きたい」と思っていた私の話


こんにちは、主夫をしている「おと」です。
妊娠中の妻と猫1匹と暮らしていて、年内には赤ちゃんが生まれる予定です。
今は家事を中心に、パートをしながら家族を支える毎日を送っています。
……と書くと前向きに聞こえるかもしれませんが、今日は、そんな僕のちょっと情けなくて、でも大切な本音を書いてみたいと思います。
「主夫=恥ずかしい?」その言葉がずっと胸にあった
実は、僕が主夫になったのは「やりたくて選んだ」からではありません。
体調を崩して、今は外で働くことが難しくなった――そんな背景があっての選択でした。
だから正直、こう思っていたんです。
「働けない自分は、恥ずかしい」
スマホで職業を入れる欄があったり、役所などで「お仕事は何をされていますか?」と聞かれたとき、なんだか胸がズキっとするんです。
「世間では働いているのが当たり前」と痛感させられました。そんな小さな葛藤が、毎日の中にいくつもありました。
「本当は働きたい」気持ちとのズレに苦しんだ日々
誰に言っても仕方ないし、家族で選んだ道なのだから、と言い聞かせる日々。
でもやっぱり思うんです。
「できることなら本当は働きたい」
「外で働いて、社会とのつながりをもちたい」
働いている方を見ると、自分が何かを取りこぼしているような気持ちになったり。
「働いていない私はダメな人間だ」と、自己嫌悪に襲われることもありました。
妻のひと言が、少しだけ僕を変えてくれた
そんな僕に、妻がふとこう言ってくれました。
「あなたが家にいてくれるから、安心して過ごせるんだよ」
「本当に感謝してるよ」
その言葉を聞いたとき、救われた気持ちになりました。
働いていなくても認められ、家族の役に立っている。家族が良ければ、周りになんと思われようが関係ない。やっとこのように思うことができました。
なぜ、専業主婦は受け入れてもらえるのに、主夫だと嫌悪感を抱かれるのか。
この疑問は何時まで経ってもなくなりません。
世間の目は気になるけど、自分の軸はここにある
やっぱり世間の目は気になるし、正社員として働いている方々を見ると心がチクッと痛みます。
でも最近は、少しずつ思えるようになりました。
「主夫は、恥ずかしいことじゃない」
「家族のそばで、今の自分にできることをやる。それで十分なんだ」
完璧じゃなくていい。
仕事をしていなくても、自分なりの役割を果たしているのなら、それは誇れること。
主夫に不安を持つあなたへ
「主夫って、本当にやっていけるのかな」
「自信がない、自分には向いていないかも」
そんな不安を抱えている方がいたら、僕はこう伝えたいです。
その気持ち、すごくよくわかります。
僕も今でも、揺れながら毎日を送っています。
でも、主夫という役割には、思っている以上の意味と価値があります。
あなたのそばに「ありがとう」と言ってくれる人がいるなら、その選択は間違っていません。
「今の自分にできることを、丁寧にやっていけばいい」
主夫は、誇りをもって名乗っていい生き方です。
少しでも誰かの参考になれば嬉しいです。